【新唐人2016年07月06日】
中越戦争に参戦した退役軍人約1000人が7月4日、広西省南寧市の広西自治区民政庁舎前に集まり、年金の支給など福祉待遇の改善を求めた。当局は大勢の警官を派遣し、陳情者を数人逮捕した。
ネットに掲載された現場の写真によると、広西自治区民政庁舎前には、同省各地から集まった緑色の軍服を着た退役軍人たちで溢れかえっていた。彼らは「政府は我々が(中越戦争で)法卡山防衛作戦に参加したことを認め、我々の権利を返せ」「我々の中越戦争参戦の事実を認めるよう政府に強く求める」などと書かれた横断幕を掲げながら訴えたが、当局は大勢の警官を派遣して鎮圧に当たった。
広西省在住退役軍人・高さん:「昨日(4日)南寧で行った陳情活動にはたくさんの人が集まった。1000人はいただろう。捕まった人もいたね。我々は60歳前後だが、いまだに養老保険(年金)は支給されていない。もう何年も陳情しているのにまだ解決できていない。」
退役軍人たちによると、彼らの多くが退役後、戦争で負った傷や障害のために長い間失業を余儀なくされたのにも拘わらず、政府の補助はわずかで年金も支給されないという。自分たちが受けるべき経済的待遇と退役軍人への優遇政策を求め、10年以上も陳情活動をしてきたが、現在に至るまで何も成果がないという。
広西省在住退役軍人・婁さん:「陳情をするのは、政府の我々に対する待遇の問題であり、陳情はその条件にも政策にも合致する内容だ。だが、政府は、法律に基づいて我々の陳情を吟味しないため、いつまでも放置されたままで何も決定されない。生活が困窮している退役軍人もいる。政府のサポートが必要だが、政府は何もしてくれない。」
明らかになっているところによると、政府の退役軍人に対する待遇規定が行われていないために何ら保障を受けていない退役軍人は広西省で10万人、全国では100万人に達する。
http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2016/07/05/a1274629.html(中国語)
(翻訳/白白 映像編集/李)